前回、DCF法を使って大手企業の理論株価を計算してみました。
今回は、大手製薬会社7社の理論株価を計算したいと思います。というのも、別の記事で紹介しましたが、バロンズダイジェストに大手製薬会社の予想成長率が掲載されており、この数値をDCF法に利用できるのではないかと思ったからです。
計算条件
成長率は上述のバロンズによる予想値を使います。
ABBV:7%
AMGN:6%
BMY:7%
LLY:15%
JNJ:10%
MRK:12%
PFE:11%
これは今後5年間の予想ですので、計算期間も5年とし、それ以降はターミナルバリューを計算します。
現在のキャッシュフローは前回と同様に過去5年間の平均値を使います。
割引率も前回と同様に7%に設定します。
ターミナルバリューの計算における成長率は米国のインフレ目標に等しい2%にしました。
前回は簡略化のため、負債は考慮しませんでしたが、今回はしっかり純負債を引いてより正確な推定を行います。
結果
※単位は百万ドルです
【予想上昇率ランキング】
1位:ファイザー(PFE)…+73%
2位:アムジェン(AMGN)…+47%
3位:ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)…+35%
4位:アッヴィ(ABBV)…+15%
5位:メルク(MRK)…+8%
6位:ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMY)…-8%
7位:イーライリリー(LLY)…-20%
今後株価が伸びそうなのはPFE、AMGN、JNJ。最近投資している銘柄と一致していますが、ただの偶然です。自分の選定銘柄が良い数値になるよう意図的に調整したわけではありません。
さて、これらの製薬会社ですが、年ごとのフリーキャッシュフローのバラつきがかなりあります。新薬開発が成功するか否か、特許切れ、スピンオフや買収といったキャッシュフローを上下させる要素が多い業界だからです。
上の計算では同じ条件にするため5年間のフリーキャッシュフローの平均値を現在のフリーキャッシュフローとして使っていますが、それが今後のフリーキャッシュフローを見積もる上で信頼できるものかというと、疑問が残ります。
前回も同じことを書きましたが、そもそも株式にDCF法を適用すること自体に限界があります。なのでこの計算結果はあくまで数ある分析の一つとして扱うべきだと考えています。
今回は、大手製薬会社7社の理論株価を計算したいと思います。というのも、別の記事で紹介しましたが、バロンズダイジェストに大手製薬会社の予想成長率が掲載されており、この数値をDCF法に利用できるのではないかと思ったからです。
計算条件
成長率は上述のバロンズによる予想値を使います。
ABBV:7%
AMGN:6%
BMY:7%
LLY:15%
JNJ:10%
MRK:12%
PFE:11%
これは今後5年間の予想ですので、計算期間も5年とし、それ以降はターミナルバリューを計算します。
現在のキャッシュフローは前回と同様に過去5年間の平均値を使います。
割引率も前回と同様に7%に設定します。
ターミナルバリューの計算における成長率は米国のインフレ目標に等しい2%にしました。
前回は簡略化のため、負債は考慮しませんでしたが、今回はしっかり純負債を引いてより正確な推定を行います。
結果
※単位は百万ドルです
【予想上昇率ランキング】
1位:ファイザー(PFE)…+73%
2位:アムジェン(AMGN)…+47%
3位:ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)…+35%
4位:アッヴィ(ABBV)…+15%
5位:メルク(MRK)…+8%
6位:ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMY)…-8%
7位:イーライリリー(LLY)…-20%
今後株価が伸びそうなのはPFE、AMGN、JNJ。最近投資している銘柄と一致していますが、ただの偶然です。自分の選定銘柄が良い数値になるよう意図的に調整したわけではありません。
さて、これらの製薬会社ですが、年ごとのフリーキャッシュフローのバラつきがかなりあります。新薬開発が成功するか否か、特許切れ、スピンオフや買収といったキャッシュフローを上下させる要素が多い業界だからです。
上の計算では同じ条件にするため5年間のフリーキャッシュフローの平均値を現在のフリーキャッシュフローとして使っていますが、それが今後のフリーキャッシュフローを見積もる上で信頼できるものかというと、疑問が残ります。
前回も同じことを書きましたが、そもそも株式にDCF法を適用すること自体に限界があります。なのでこの計算結果はあくまで数ある分析の一つとして扱うべきだと考えています。
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