最近は株価がちょっと下落して買いやすくなりましたが、一方で為替は円安が進んでいます。この状態でドルを買う気にはなかなかなれません。

そういうわけでスローペースではありますがキャッシュが増えています。問題はこれをいかに有効活用するか。既定路線は景気後退をひたすら待つことですが、景気がいつまでも折れなさそうなら不動産に回してしまうのも一案だと考えています。

株式投資の利回りを考えると、現金払いは選択肢に入りません。そのお金を運用した方が資産効率ははるかに良いです。従って家を買うならローンを利用します。ただ、頭金が必要だったり、家を買うといろいろ不随する出費がありますから、そうした諸費用のためにキャッシュの余力は必要です。フルインベストメント中でキャッシュが100万しかない状況で家を買うのは危険すぎます。

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今私は妻と二人で暮らしています。部屋は2DK。地方都市在住で家賃は8万円です。年間100万円を家賃として支出しています。子供はまだいませんが、希望しています。2人いたとしても、小学校低学年までは今の部屋で問題なさそうです。

同じ地域で中古物件を探すと、1000万~3000万ぐらいまで幅広く見つかります。築浅は2500万以上します。長年住もうと思うと、2000万は出した方が良さそうです。10年ぐらい住むなら1000万でも大丈夫そう。それより安い物件もありますが、基本はリフォーム要です。

2000~3000万の家を買うのも一つですが、個人的には自由度がなくなる点がデメリットに感じます。例えば失職した場合、自分やパートナーが病気になった場合などは家を手放さなければならなくなるかもしれませんが、不動産には株式ほどの流動性がありません。運良く売れれば良いですが、値下げせざるを得ない場合や、売れない場合は住み続けるしかありません。これは大きな負担となります。アパートなら安いところに引っ越すことができます。また我が家は最悪の場合どちらかの実家に逃げ込むという選択肢もあるにはあります。

そう考えると、1000万程度の家を買って10年程度住む、という作戦の方がリスクが低くて実行しやすいように思います。今のアパートには年間100万を払っています。1000万のローンを組み、毎年100万払うと住居費は変わりませんが、ローンを払った後に資産(土地と建物)が残ります。そのまま住み続けても良し、賃貸に出して自分たちは別の場所に住んでも良し。売っても良し。

この方法のもう一つのメリットは、子供が大きくなるころにローンが払い終わることです。安い家は間取りが狭いことが多いです。1000万の家で3LDK以上はあまり見ません。ですが、子供が小さい間なら今と同じ2DK程度でも何とかなります(少なくとも我々の価値観では)。そのような間取りでも、子供が大きくなるまでにローンを払い終え、その後により大きな部屋に引っ越せば問題ありません。


この考えを実行に移すかどうかは分かりませんが、何となく、資産が5000万を超えた辺りからハードアセットにも資産を分散したくなる気持ちが出てくる予感がします。それならば、少し先行して資産が4000万弱の今、この10年間のプロジェクトを開始するのも一つの考えかと思っています。