今、米国市場を賑わせている企業があります。
クラウド・データウェアハウスを提供するSnowflake(スノーフレーク)です。
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基本情報
・会社名:Snowflake
・ティッカー:SNOW(になる予定)
・設立:2012年
・本社所在地:カリフォルニア
・従業員数:約1400人

※早ければ今年9月か10月にIPO予定

事業内容
中核ビジネスはクラウド上で動作するDWH(データウェアハウス)です。

DWHは「データウェアハウス(Data Warehouse)」の略で、ウェアハウスは倉庫という意味です。データウェアハウスとは企業のさまざまな業務の中で発生した大量の情報を時系列とサブジェクト(内容)別に整理して保管する管理システム、データベースのことを指します。

出典:株式会社 日立ソリューションズ・クリエイト

つまり、データの倉庫です。
これが現代のビジネスにどう関わってくるのかというと、データウェアハウスに保管されてる大量のデータを分析することでマーケティング、製品開発、経営などにおいて新たな洞察が得られ、より優れた意思決定が可能になるとされています。

Snowflakeの特徴は「クラウド用に最適化された」データウェアハウスであり、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどのパブリッククラウドサービスとのシームレスな統合が可能であることです。利用者はハードウェアなどを用意する必要がありません。


Snowflakeの強み
Snowflakeが評価されている理由は以下にあります。

①使いやすい
②メンテナンスコストが低い
③異なるパブリッククラウドサービスのデータをまとめて管理できる
参考:Motley fool

競合がいないわけではありません。上記の大手パブリッククラウドサービスにもデータウェアハウス機能は搭載されています。このサイトでは、Redshift/Snowflake/Presto/BigQueryのベンチマークが行われています。結果は応答速度、コストともにSnowflakeが1位になっていますが、類似のテストでは別のサービスに負けていることもあるようです。


注目されている理由
①驚異的な成長率
 →2020年上半期は売上高が133%成長

②バークシャー、セールスフォースが投資
 →IPOで株を取得すると報じられています
  ただし、投資を決めたのはバフェットではない可能性あり

株価はどうなる?
当初、Snowflakeは見込み価格を$75~$85としましたが、9月15日に$100~$110に上方修正しました。
Snowflakeは利益を出していません。また、PSR(株価売上高倍率)は40倍以上になるとみられています。PERではありません。つまり、超割高のスーパーグロース株という存在と言えます。


所感
クラウド、そしてデータサイエンスという2つのトレンドを兼ね備えたSnowflakeが注目されるのは納得できます。事業内容が難しく、また利益も出ていないステージの企業なので私は投資しませんが、上手く行けば将来大きなリターンをもたらす可能性がある銘柄だと思います。

現在の驚異的な成長が維持されるのか、そして将来より多くの人に知られる存在にまで成長するのか、今後も動向を追って行きたいと思います。