今回はフィリップ・モリス・インターナショナル(NYSE: PM)を分析します。
どんな会社?
フィリップ・モリス・インターナショナルは2008年にアルトリアグループからスピンオフされた会社で、米国外でのたばこ販売を行っています(世界の180以上のマーケットで事業を行っています)。
世界の人気ブランド上位15位のうち、6つはPMが保有しています。1位はもちろんマールボロです。最近は加熱式タバコ(IQOS)をタバコメーカーで最も早く市場に投入しました。
PMが保有するブランドには
・Dji Sam Soe:インドネシアのベストセラー
・L&M:世界で3番目に売れているブランド(米中を除く)
・Longbeach:オーストラリアで人気が高い
・Marlboro:116年の歴史を持つ
などがあります。
売上/利益

2012-2013年にピークをつけ、そこから伸び悩んでいるのは、為替による影響が大きいです。PMはその事業の100%が米国外であるにもかかわらず、決算はドル建てです。つまり、ドル高になればなるほど、業績にマイナスに働きます。このころのPM関連のニュースと言えば、「オーガニックな成長はしているが、為替の影響で~」というものが多かったですね。
EPS

2013年までは上昇基調、そこからは伸び悩んでいます。
自社株買い

2008年から2014年ぐらいまでは大規模な自社株買いを実施し、株数が驚異的なスピードで減少していきました。およそ4分の3になっています。しかし、ドル高の影響でEPSが伸び悩み、また大判振る舞いで増配してきたことが裏目に出て、利益のほとんどを配当に回さざるを得なくなってしまいました。そのため、ここ数年は自社株買いを行っていません。
配当

スピンオフされてから数年間の上昇率は非常に高かったです。最近は配当性向が100%に達しており、業績が向上しないことには増配は厳しくなっています。
コメント
2008年から2013年あたりにかけてのPMの勢いは目を見張るものがありました。当時、某掲示板には「シーゲル派投資スレッド」なるものがあり、そこではKO、PG、JNJ、PMさえ買っておけば上手く行くという論調さえありました。
PMは「スモークフリー(煙のない)社会」を実現すると宣言しています。たばこ会社なのにスモークフリーを目指すということですが、私は株主として応援しています。世界的な健康意識が高まり、ESG投資が叫ばれる中で、たばこ会社が生き残っていくには、製品を時代に合わせて変革し、市民に受け入れられなければなりません。
どんな会社?
フィリップ・モリス・インターナショナルは2008年にアルトリアグループからスピンオフされた会社で、米国外でのたばこ販売を行っています(世界の180以上のマーケットで事業を行っています)。
世界の人気ブランド上位15位のうち、6つはPMが保有しています。1位はもちろんマールボロです。最近は加熱式タバコ(IQOS)をタバコメーカーで最も早く市場に投入しました。
PMが保有するブランドには
・Dji Sam Soe:インドネシアのベストセラー
・L&M:世界で3番目に売れているブランド(米中を除く)
・Longbeach:オーストラリアで人気が高い
・Marlboro:116年の歴史を持つ
などがあります。
売上/利益

2012-2013年にピークをつけ、そこから伸び悩んでいるのは、為替による影響が大きいです。PMはその事業の100%が米国外であるにもかかわらず、決算はドル建てです。つまり、ドル高になればなるほど、業績にマイナスに働きます。このころのPM関連のニュースと言えば、「オーガニックな成長はしているが、為替の影響で~」というものが多かったですね。
EPS

2013年までは上昇基調、そこからは伸び悩んでいます。
自社株買い

2008年から2014年ぐらいまでは大規模な自社株買いを実施し、株数が驚異的なスピードで減少していきました。およそ4分の3になっています。しかし、ドル高の影響でEPSが伸び悩み、また大判振る舞いで増配してきたことが裏目に出て、利益のほとんどを配当に回さざるを得なくなってしまいました。そのため、ここ数年は自社株買いを行っていません。
配当

スピンオフされてから数年間の上昇率は非常に高かったです。最近は配当性向が100%に達しており、業績が向上しないことには増配は厳しくなっています。
コメント
2008年から2013年あたりにかけてのPMの勢いは目を見張るものがありました。当時、某掲示板には「シーゲル派投資スレッド」なるものがあり、そこではKO、PG、JNJ、PMさえ買っておけば上手く行くという論調さえありました。
PMは「スモークフリー(煙のない)社会」を実現すると宣言しています。たばこ会社なのにスモークフリーを目指すということですが、私は株主として応援しています。世界的な健康意識が高まり、ESG投資が叫ばれる中で、たばこ会社が生き残っていくには、製品を時代に合わせて変革し、市民に受け入れられなければなりません。
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