普段は語学教師をしていますが、先週の日曜日、知人に頼まれて仕事の手伝いに行きました。普段の仕事とは全く関係ない、日雇いの単純作業です。
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金のために働くことのむなしさ

断ることができなかったので引き受けましたが、仕事は単調でつまらないものでした。誰にでもできる簡単な仕事を8時間。人との会話もなく、ひたすら立ち作業。日給は1万円。この仕事ではスキルは全く身に付きません。20代では絶対に就いてはいけない仕事だと思いました(どの年代でもそうですが、特に今後のキャリアを左右する若い時には)。

簡単な仕事で1万円ももらえるなんて、良いじゃないかと、そう思うでしょうか。そう思える人もいるかもしれませんが、私はそうは思えませんでした。自分の貴重な時間を無駄にしている感覚をずっと感じながら、過ごしていました。

仕事を頂けるのはありがたいことだと思っています。それは本心です。それでも、お金のためだけに働くことはこんなにも虚しいものなのかと、感じずにはいられませんでした。バイト代を手渡しで受け取り「ありがとうございます」と言ったとき、自分の姿が惨めに見えました。

仕事は金をもらうためにするものだ。世の中そんなに甘くない。そう言う人たちもいますよね。しかし、私には受け入れられません。

一歩踏み出す後押しをしてくれた株式投資

私はかつてエンジニアをしていました。しかし、その仕事が合わず、苦悩の日々を過ごしていました。これが本当に自分のしたい仕事なのか、これが本当に望んだ生き方なのかと。体も壊れる寸前まで行きました。

本当にしたいことは何か迷い、考えた結果、私は語学の道に進むことにしました。しかし、それはせっかく新卒で入った会社の安定した職を捨てることも意味します。一度きりの人生、好きなことを仕事にしたい。でも、失敗するリスクもある。もし稼げなかったらまた同じような会社員生活に戻らなければならないのか、それだけは絶対に嫌だ。何か、画期的な方法はないものか……。

そう考えていた私は運良く米国株投資に出会いました。米国株に投資し、配当によって安定した収入のフローを作れば、語学の道に進むというリスクを取れるのではないか。先の見えない日々に、希望の光が差した瞬間でした。

そうして私は、辛い仕事を耐えながら給料のできる限りを投資に回して行きました。

数年が経過し、資産がある程度大きくなり、配当もかなりの金額になった頃、私はこの米国株投資という解決策が正しかったことを確信し、会社を退職しました。

安定した配当収入で生活の安定化を図る

私の現職は語学教師兼翻訳者で、給料は年間たったの250万円です。これに加えて、配当が年間100万円あり、合計すると年収は350万円になります。少ないですね。それでも、かつて20代半ばで600万稼いでいた頃より、はるかに幸せなのです。

語学教師の待遇は良くありません。私も低い月収、ボーナスなし、退職金なしという条件で働いています。もしこの給料が唯一の収入源だったら、将来への不安に耐え切れず、一般企業の会社員に戻っていたかもしれません。

しかし私には配当という安定したフローがあります。配当によって年収が100万円上積みされれば、貯蓄(私の場合は再投資)も可能になりますし、失業した場合もアルバイト+配当で食つなぐことができます。このセルフ・セーフティーネットが存在するからこそ、不安定だけれども好きな仕事を続けることができています。

また、資産が増えて行く点も大きいです。私の現在の年収では、銀行口座の預金額はほとんど増えません。しかし、株価が上昇を続けることで、資産は増えていきます。まったく投資をしない人が年に200万貯金するのはそれなりに大変でしょう。しかし、それなりの金額を株式投資に回していれば、資産を年に200万増やすことはそこまで難しくありません。

やりたい仕事をするにはリスクが伴う

多くの人がやりたいと考える仕事は、冒頭で紹介したような単純作業ではなく、クリエイティブな仕事ではないでしょうか。例えば、デザイナー、カメラマン、翻訳家といったものが挙げられます。しかし、クリエイティブな仕事というものは、士業のような高度なスキルが必要とされるものを除けば、待遇が悪くなる傾向にあります。なぜかというと、クリエイティブな仕事は人気があるからです。多くの人が働きたいと考えれば、需要と供給の関係は、供給過多になり、価格(給料)は下がります。トップに君臨する一部の人は高い報酬を得るかもしれませんが、報酬の中央値は低く、厳しい世界です。私の職業である語学教師、そして翻訳者という仕事も割と多くの人がしたいと考える職業ですが、残念ながら参入障壁は低く、単価が抑えられがちです(本質的に、したい&できる人が多ければそれだけ仕事の価値は上がります、少なければそれだけ価値は下がります)。

本当は別の仕事がしたい、しかし、雇用は安定しているだろうか、給料は十分だろうか、そう考えて一歩踏み出すことができない人は多いと思います。
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株式投資の力を借りて自由なキャリアを歩む

株式投資はほぼ不労所得です。資本を投下しておけば、あとはお金がお金を稼いでくれます。そのため、自分の時間を本当にやりたいことに心置きなく費やせます。「やりたい仕事があるけれど、その仕事は収入があまり良くない」場合、株式投資の力を借りることで問題を解決できます。私の例がまさにそうです。

他の例としては、NPO、NGOの仕事はどうでしょうか。多くの人が憧れていますから、きっとやりがいがある仕事なのでしょう。実際、ハーバード大学を卒業してから大企業や政府で働くことを選ばずにNPO、NGOで働く人は少なくないそうです。でも、一部の例外を除いて、給料は高くありません。あるサイトによれば、NPO法人の平均年収は250万ほどとされています。これでは、家族を養えないかもしれません。しかし、ここに年150万円の配当が加わったらどうでしょう。年収400万円。結婚も不可能ではないはずです(東京は分かりません。少なくとも私が住んでいる地方都市では可能)。

完全にリタイアするなら、まとまった金額が必要でしょう。その金額を普通のサラリーマンが用意するのは大変かもしれません。しかし、リタイアではなく、「やりたいけど低賃金の仕事をする」というのなら実現ははるかに容易いはずです。

株式投資は再現性が高いです。米国株への投資にある程度詳しい人なら知っていると思いますが、米国株は100年以上にわたって上昇を続けてきました。年平均で6.6%です。世界の人口は増加を続けており、科学技術もまだまだ発展していきます。この上昇トレンドが続く方に賭けるのは自然なことだと思います。もっとも、世界の発展が終わるということは資本主義が終焉するということであり、そうなったら年収とか気にしている場合ではないかもしれません。

ただ、運に大きく左右される点が一つあります。それは、いかに早く投資の重要性に気付き、若いうちから投資を始められるかです。こればかりはどうしようもありません。私は本当に偶然、書店でバフェットの本が目に留まり、購入して読んだことがきっかけで気付くことができました。当時23歳でした。

米国株に投資する人はここ10年で増えたと言われていますが、スタイルも様々ですね。インデックスに投資する人、グロース株重視の人、私のような配当重視の人。もちろん、目的が違うのですから投資スタイルも違って然るべきです。

もし私と同じように、自分に合った仕事、やりがいを感じられる仕事がしたいものの、経済的な不安で一歩踏み出せない人がいたら、配当によって安定した収入のフローを作り出すことは一つの解決策になり得ます。株は他でもない自分自身の資産です。職業を変えても、引退しても、死ぬまで稼いでくれます(年金を補う役割も担ってくれますね)。

私は市場平均に勝てるわけでも、プロのアナリストでもありませんが、株式投資によって人生はより良いものになった(少なくとも今のところ)ということ、それだけは確実に言えます。