保有はしていませんが、気になっている銘柄があります。
中国のアリババ(NYSE: BABA)です。売上高は毎年大きく成長
2016年度に1000億ドルだった売上高は、2020年度には5000億ドルになりました。たった4年間で5倍です。大型株でこれだけの速度で成長できる銘柄は限られています。この速さを実感するために、アマゾン、グーグル、フェイスブックの売上高と比較してみましょう(2016年度の売上高を100として正規化)。それほど上昇していない株価
4年間で売上高が5倍にもなりましたが、株価はそれほど上昇していません。アリババの予想PERは26.32倍。2年毎に売上高が倍増する企業にしては、低すぎる値だと思います。上で比較したアマゾン、フェイスブック、グーグルの予想PERも併せて確認しましょう。
【予想PER】
BABA: 26.32
AMZN: 59.17
FB: 25.25
GOOGL: 30.67
個人的には、BABAのみならず、これら4銘柄はどれも成長率の割にバリュエーションが低いと感じていますが、中でも他3社を凌ぐ成長率であるにもかかわらずPERが2番目に低いアリババの株は魅力的に映ります。
市場はどのようなリスクを織り込んでいるのか、要検討
アリババの詳細な分析はまだ行っていません。相対的に低いPERには何か理由があるのかもしれません。例えば:・中国社会の高齢化(によるマーケット拡大ストップ・縮小)
・中国の政治、地政学的リスク
・市場に飽和の兆しが見られる
などです。米国の投資家が中国株を避けているのは、まあ分かります。それでも、中国本土の投資家に評価されていればPERはもっと高くなる気がしますし、何か裏があるのでしょうか?
少なくとも言えることは、トップライン(売上高)の伸びは強烈で魅力的だということです。投資する前にしっかり検討する必要がありますが、もし今後も現在の成長率を維持できるなら、アリババの株価は今後5年、10年で大きく伸びる可能性がありそうです。
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