昨日、アリババ(BABA)を10株購入しました。配当再投資ではなく新規入金による購入です。
BABA_purchase_20210120

アリババには以前から注目していました。以下の記事で紹介していますが、アリババの成長率はアマゾンやフェイスブックのそれを上回ります。それでいてPERは30倍以下と割安です。


アリババの株価は去年10月に300ドルに達しましたが、その後は下落し、現在は250ドル程度になっています。10月以降の低迷の主な原因はアント・ファイナンシャルのIPO中止、および中国当局による独占禁止法違反の捜査です。時系列を簡単にまとめます。

10月:アリババ創業者のジャック・マー氏が中国政府を批判

11月:マー氏や経営陣が金融当局に呼び出される
   →その翌日、中国政府がアントのIPOを中止
(以降、マー氏は公から姿を消し、失踪説や拘束説、海外逃亡説などが噂されるようになる)

12月:中国当局が独占禁止法違反でアリババを調査すると発表

12月末:ニューヨーク証券取引所が中国の通信大手3社の上場廃止を発表
    →アリババも検討対象に加えられる

1月14日:アリババが米国のブラックリスト(投資禁止対象)入りを免れる

1月20日(今日):ジャック・マー氏が3か月ぶりに姿を現す:このニュースでBABA株は6%ほど上昇

ということで、ここ数か月はアリババから資金が逃げるのには十分な理由がありました。私はしばらく様子を見ていたのですが、1月14日のブラックリスト入りを免れたニュースを見て投資に動きました。

中国企業に投資することには不安があります。一方で、これだけファンダメンタルズが魅力的な銘柄にはそうお目にかかれません。結局、私は少額だけ投資することにしました。今回25万円ほど投じましたが、これ以上買い増す予定はありません。もっとも、これでアマゾン、フェイスブック、アリババへの投資額合計は100万円を超えました。私の基本戦略は配当再投資ですのでこれらグロース株への投資額はこれぐらいで良いと思っています。それに、より安定的に成長するであろうビザやアルファベットにはもう少し多くの金額を割いていますし、それで十分だと考えています。


※ここからは憶測です
最近噂されているのが、中国政府によるアリババの国有化です。アリババやテンセントの金融サービスは大きくなりすぎたというのが主な論調ですが、個人的には国有化は行われない気がします。

中国がこれから世界における影響力を高め、アメリカの覇権に対抗しようとするなら、グローバルに事業展開する中国企業が必要になります。アリババは世界の大企業に勝るとも劣らない規模を有し、海外進出にも積極的ですから、中国政府にとっては貴重な戦力であるはずです。

しかし共産党は世界各国に警戒されています。そのため中国政府が表に出てくると、アリババのビジネスに悪影響を及ぼしかねません。実際、中国の通信大手3社が米国市場から締め出されたのは、中国政府とのつながりが原因です。海外進出という点においては、アリババに任せる戦略の方が望ましいと言えます。

しかし中国国内におけるアリババの存在感は大きくなりすぎました。政府はある程度はアリババを叩いておきたい。そういうわけで、今回のアントのIPO中止のようなことが起きたのではないでしょうか。中国政府は今後もアリババに対して厳しい態度を取り続けそうですが、上述の理由からアリババの国有化までは考えておらず、アリババと付かず離れずの距離を保ちつつ裏で上手く操ろうとするのではないでしょうか。