PERが同じ企業であっても、無借金で現金をたっぷり持っている企業と、借金漬けの企業では価値が違います。そうしたキャッシュ、借金を時価総額に加えたものをEV(Enterprise Value:企業価値)と呼びます。

このEVをEBITDAで割った倍率を求めることで、PERより高精度な企業の評価ができるとされています。

今回は保有銘柄のEnterprise Value/EBITDA比率をまとめました。

MCD 21.58
MO 21.89
JNJ 15.92
KO 20.72
PM 12.36
XOM 5.23
GOOG 12.47
ABBV 12.93
V 22.04
SBUX 16.94
WFC N/A
PG 16.75
PFE 6.90
KHC 14.96
PEP 15.84
KMB 15.46
UL 12.91
AMGN 12.63
AMZN 26.09
BABA 2.54


PERでは10倍以下と割安のアルトリアですが、負債額が大きいこともありEV/EBITDA倍率は20倍を超えています。もっとも、仮に負債がないとしてもEV/EBITDA倍率は16倍くらいになります。

GOOGはPERでも倍とかなり割安になっていますが、キャッシュを多く抱えているため、EV/EBITDA倍率でも12.5倍と魅力的です。

BABAも多額の現金を保有しています。中国企業のリスクはあるものの、やはり財務諸表上は非常に魅力的です。

PFEとXOMも低いですが、ワクチンや原油価格の影響が大きいので楽観は禁物です。

その他の人気銘柄、気になる銘柄も調べました。

AAPL 18.93
MSFT 17.78
META 7.68
ADBE 20.82
ABT 13.59
SPGI 20.72
MMM 10.69

AAPLは以前キャッシュリッチだったそうですが、現在では現金の2倍負債を抱えています。

METAはPERが低い上にキャッシュもあるので魅力的に見えます。将来性を信じるなら投資しても良いかもしれませんね。大化けする可能性があります。

イヤープラグ問題で株価暴落中のMMMですが、負債もかなりあります。負債のせいでEVが12%くらい膨らんでいます。