この記事では、2020年11月5日に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)の後に発表された声明文とパウエル議長の記者会見の要点をまとめています。
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FOMC声明文

まずはFOMCの声明文から(原文:Federal Reserve issues FOMC statement
・経済活動と雇用は改善を続けているが、依然として年初の水準を下回る
・低い需要と原油価格低下によって、消費者物価のインフレが抑えられている
・経済の行く末はコロナウィルスに大きく左右される
・委員会は長期的にインフレ率2%を目指す
・2%の目標を下回り続けるようなら、2%を超えるインフレも許容する
・少なくとも現在のペースで債権、不動産担保証券の買い入れを続ける
・政策金利は0~0.25%

パウエル議長の記者会見

次に記者会見の内容を見ていきます(原文:https://www.youtube.com/watch?v=9TxnnNHIM94
・経済、雇用共には回復を続けているが、そのペースは緩やかになっている
・家計支出は良好、とくに耐久消費財はコロナ禍前を上回っている
・サービス支出は低迷(旅行業界などが影響)
・失業はサービス業の低賃金労働者で特に深刻
・人々がさまざまな活動に安全に参加できると思えなければ、経済回復は難しい(からウィルスの抑え込みが大事)
It will take a while to get back to the levels of economic activity and employment that prevailed at the beginning of this year, and it may take continued support from both monetary and fiscal policy to achieve that.
【訳】経済と雇用が年初のレベルに戻るには時間がかかるだろう。そしてその実現のためには金融政策、財政政策の両方のサポートを続ける必要があるかもしれない。



参考になれば幸いです。